レタスの収穫

収穫適期

収穫適期  レタスは結球部分の大きさがハンドボールくらい(重さにして300〜400g)になったら収穫できます。ただ、わが家ではついつい大きくなって、700g以上になることもあります。

 結球の仕方も、最初はふわっとしていますが、だんだん締まって硬くなってきます。締まった方が食べ応えはありますが、やはりある程度ふんわりしていた方が美味しいですね。

 全てのレタスを適期に収穫できれば良いのですが、実際には発注のタイミング等の問題から、全てを適期に収穫するのは困難です。

収穫作業

 レタスの収穫は、朝夕の気温が低い時間帯に行います。(ただし、冬の凍結する時期は、少し暖かくなってから収穫します。)

 これは、気温が低いときに収穫した方が、鮮度が高く保たれるからです。

 1日に数百から多い時には千個以上のレタスを収穫することもありますが、全て手作業で、1つ1つ包丁で丁寧に収穫していきます。

 レタスは収穫してその場で選別し、古い葉を落とし、綺麗な状態にして、箱詰めまで一気にします。トラックに積んで家に帰ってくれば、あとは出荷するだけ。キュウリやナスやサトイモのように収穫後の手間はかからないので、出荷するのは比較的楽です。

 ただし、病気や害虫が多いと取り除くものや売れないものが多くなってしまい、やはり手間がかかります。

採ってすぐは葉ばかりですが、
@最初は古い葉がたくさん付いているので葉っぱばかり。
古い葉をきれいに落とせば、
A古い葉、傷んだ葉などを落とし、きれいにします。
すぐに出荷できます。
B外葉(巻いていない葉)を2、3枚残して出荷します。

雪が降っても

 野菜の収穫は、必要があれば雨が降っても風が吹いてもしなければいけません。中でも大変なのが、雪が降った時の収穫です。

 菜楽では冬期、不織布をかけてレタスを保護するので、雪は不織布の上に積もります。あまり雪が積もると重さでレタスが潰れてしまうので、雪かきをしてレタスを守ります。それでも降り続ける雪。あっという間にレタスがどこにあるか分からなくなってしまいます。

 レタスを収穫するには、まず、積もった雪を掻き落とさなければなりません。レタスを傷付けないように、注意深く雪を取り除くと、下からレタスが出てきます。雪の重みに押し潰されて、ちょっとひしゃげたような、傷んだような…。(雪だけならまだ良いのですが、その後雨が降ったりすると、雪がみぞれになってさらに重くなり、本当にレタスが潰れてしまいます。)

 一見傷んだように見えたレタスでも、傷んだ葉を取り除けば中は意外と健康そう。むしろとっても美味しそうです。

雪のレタス畑 雪のレタス畑。雪かきする後から、無情に降り積もる雪。もはやどこにレタスがあるのか分かりません。
雪下のレタス 雪をかき分け、ようやく収穫することができます。雪の重さに押し潰されただけあって、やはりどこか傷んだ感じがします。
こんなに美味しそう 一見傷んだように見えたレタスですが、外側の傷んだ葉を取り除けばこんなに美味しそう。とてもみずみずしい感じがします。

 雪が降ってもすぐに収穫してしまえば良いのですが、そのまま畑に残ったレタスは、そう長くはもたないようです。雪の重さもあるでしょうし、長時間日光に当たらない、昼間になっても全然温度が上がらない、といったことも原因かもしれません。栃木の平野に雪が降ると、レタスの収穫はほどなく終わりを迎えます。


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